ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
 耀理はアプリを開き、数字を入力する。
 そして、急に不安になった。
 そもそも出会った日の数字で設定しているだろうか。

 ここで間違えたら、もう彼の様子は見られない。
 編集の人に電話で聞いた方がいいだろうか。だが、彼はなにも知らない様子だったし、自分が考えるしかないだろう。
 彼が自分と出会った日をパスコードにしているなんて、自分の思い上がりではないだろうか。実際、自分の誕生日ははじかれていた。

 だが、編集の人は彼の自分への愛を信じてくれと言っていた。
 信じていいのだろうか。彼がまだ自分を思ってくれているのだと。

「お願い、つながって……!」
 震える指でエンターを押すと、読み込みの画面となった。
 どうかお願い、彼の無事を教えて。
 必死の願いとともに見つめていると、パッと画面が切り替わった。

「月嶺さん!」
 耀理は思わず声をあげていた。
 画面の中では史弥が床に倒れ伏していて、ピクリとも動かない。

「月嶺さん、しっかりして!」
 思わず声をかけるが、画面越しで届くわけもない。
 耀理はすぐにまた弘道に電話をかけた。

『星森さん? どうでした!?』
「月嶺さんが倒れてて……」
『え!?』
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