ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
「どうしたらいいんでしょう。あ、救急車を呼ばなくちゃ……」
『待ってください。確認してからでないと。寝てるだけかもしれません』

「だけど……」
『彼のマンションに来てください。ふたりで確認しましょう』

「わかりました」
 耀理はすぐに着替えて通勤用のバッグにスマホをつっこんで飛び出す。
 タクシーに弘道から聞いた場所を告げ、到着したのはタワーマンションの前だった。

「星森さん、こっちです!」
 声をかけてきたのはサイン会にもいた編集の男性だった。彼が弘道のようだ。
「急いで、こっちです」
 彼について走っていく。
 ちょうど中から出てきた人がいて、耀理たちはすり抜けるように中に入った。

 エレベーターに乗り、彼のいるフロアに行く。
 弘道の様子に違和感があるが、耀理はうまくそれを言葉にできない。
 頭の中では倒れた史弥のことばかりが浮かび、早く早くと気持ちが急くばかりだ。

「ここです。インターホンを押してもダメで」
 部屋に到着した弘道が言い、耀理は、ダメ元でドアノブを回す。と、がちゃ、と音がして扉が開き、弘道を見る。
「開きました……」
「入りましょう!」
 弘道が大きくドアを開き、耀理は中に入る。

「お邪魔します。月嶺さん、大丈夫ですか!?」
「書斎はこちらです」
 弘道に言われてドアを開ける。と、そこにはカメラで見た通り、倒れた史弥がいた。
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