ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
「とりあえず、倒れてたのは嘘だったのね?」
「そうだよ」
耀理は脱力して床に座り込み、はあああ、と大きく息をついた。
それで合点がいった。こういうマンションはセキュリティが厳しいはずなのに、弘道は迷いなく突破していた。違和感があったのは、きっとそのためだ。
セキュリティの厳しいマンションではエレベーターも鍵がなければ動かないのを見たことがある。が、弘道と一緒に乗ったとき、エレベーターはすんなり動いていた。史弥に合鍵を渡されていてこっそり使ったのだろう。マンション入り口のオートロックも、通る人がいなかったらこっそり解除する予定だったに違いない。
「良かった、無事で……」
「心配してくれたんだ?」
「当然じゃない」
「嬉しい……!」
史弥は耀理の手を両手で握り、目をつぶって天井を見上げ、感動に震える。
耀理はあきれながら彼に尋ねる。
「どうしてこんなことしたの?」
「アカウントを消されて連絡手段がなくなって、あなたが俺を拒否したと思ったから……普通に連絡したんじゃ会えないだろうと思ったんだ」
確かに、紀香に脅されていたから彼が耀理の電話番号を知ってかけてきても出なかっただろう。実際、編集からの電話はいったんやりすごし、録音を確認してからかけ直している。
「だから編集者に一芝居売ってもらった」
「私がペットカメラに気が付かない可能性もあったよね?」
「その場合には彼に誘導してもらったよ」
言われて、気が付く。
「そうだよ」
耀理は脱力して床に座り込み、はあああ、と大きく息をついた。
それで合点がいった。こういうマンションはセキュリティが厳しいはずなのに、弘道は迷いなく突破していた。違和感があったのは、きっとそのためだ。
セキュリティの厳しいマンションではエレベーターも鍵がなければ動かないのを見たことがある。が、弘道と一緒に乗ったとき、エレベーターはすんなり動いていた。史弥に合鍵を渡されていてこっそり使ったのだろう。マンション入り口のオートロックも、通る人がいなかったらこっそり解除する予定だったに違いない。
「良かった、無事で……」
「心配してくれたんだ?」
「当然じゃない」
「嬉しい……!」
史弥は耀理の手を両手で握り、目をつぶって天井を見上げ、感動に震える。
耀理はあきれながら彼に尋ねる。
「どうしてこんなことしたの?」
「アカウントを消されて連絡手段がなくなって、あなたが俺を拒否したと思ったから……普通に連絡したんじゃ会えないだろうと思ったんだ」
確かに、紀香に脅されていたから彼が耀理の電話番号を知ってかけてきても出なかっただろう。実際、編集からの電話はいったんやりすごし、録音を確認してからかけ直している。
「だから編集者に一芝居売ってもらった」
「私がペットカメラに気が付かない可能性もあったよね?」
「その場合には彼に誘導してもらったよ」
言われて、気が付く。