ヤンデレ腹黒な仮面作家は激重な執着溺愛を隠さない
パスコードに困っていた際、ふたりの間の特別な数字はないかと問われた。あれは自分を誘導していたのだろう。そして、彼の無事を知っていたから救急車を呼ぶのを止めたのだ。
「なんて回りくどいことをするの……」
あきれ果てたが、そもそも彼は自分に会うために恋愛小説を書くほどの回りくどさと執念深さを持っている。これくらい、どうってことないのだろう。これで自分が連絡をとらなかったら、次の手段を講じていたに違いないのだ。
「店長を使って呼び出したらきっと一発だったのに。私の連絡先を編集の人に教えたのって店長だよね?」
「あ——!?」
彼は意表を突かれたかのように目を丸くした。
「そういう手段があったか! 考え過ぎた……策士、策に溺れる……! いやしかし、店長は俺に怒ってたし……」
頭を抱える彼に、思わずぷっと吹き出す。
「頭がいいと考え過ぎちゃうんだね。私はまんまと策にはまっちゃったんだけど」
「あなたならきっと俺のところに来てくれると、そう信じてたから」
彼にぎゅっと抱きしめられ、耀理は慌てた。
「そういうのやめて!」
「だけど俺たちは両想いだろ? だったらいいじゃないか」
「両想いって……」
「メッセージ、見たよ」
まなざしに甘さが漂い、耀理はどきっとして目を逸らした。
彼は耀理の耳にそっと口を寄せて囁く。
「店のアカウントで本を使ってメッセージをくれたよね」
耀理は恥ずかしくてなにも答えられない。
「なんて回りくどいことをするの……」
あきれ果てたが、そもそも彼は自分に会うために恋愛小説を書くほどの回りくどさと執念深さを持っている。これくらい、どうってことないのだろう。これで自分が連絡をとらなかったら、次の手段を講じていたに違いないのだ。
「店長を使って呼び出したらきっと一発だったのに。私の連絡先を編集の人に教えたのって店長だよね?」
「あ——!?」
彼は意表を突かれたかのように目を丸くした。
「そういう手段があったか! 考え過ぎた……策士、策に溺れる……! いやしかし、店長は俺に怒ってたし……」
頭を抱える彼に、思わずぷっと吹き出す。
「頭がいいと考え過ぎちゃうんだね。私はまんまと策にはまっちゃったんだけど」
「あなたならきっと俺のところに来てくれると、そう信じてたから」
彼にぎゅっと抱きしめられ、耀理は慌てた。
「そういうのやめて!」
「だけど俺たちは両想いだろ? だったらいいじゃないか」
「両想いって……」
「メッセージ、見たよ」
まなざしに甘さが漂い、耀理はどきっとして目を逸らした。
彼は耀理の耳にそっと口を寄せて囁く。
「店のアカウントで本を使ってメッセージをくれたよね」
耀理は恥ずかしくてなにも答えられない。