black night -闇照らす姫巫女と黒王子-
マリア・イエーナ
「…様、…姫様。」
誰…。
「もー、マリア姫様!!」
「起きてください!いつもの起床時間過ぎてますよ!!」
メイドのマーサがぷんぷんしながら寝ている私の肩を揺すった。
「おはよう。マーサ…」
私は眠い眼を擦りながら起き上がる。
「おはようございます。もう皆様お待ちですよ、急いで支度して下さいませ!」
皆様お待ちですよって…
なにか約束してたっけ…?
首を傾げながら考え込んでいる私を見て、ため息混じりにマーサが言った。
「今日は皆で朝食を食べようと約束された日では?」
私はテーブルの上の卓上カレンダーを見る。
「そうだった!」
急いでベッドから出て、パジャマからシンプルなワンピースに着替える。
床に散らかったパジャマを抱えたマーサと一緒に自室を後にした。