腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


「お待たせ致しました、カプチーノのです。
ご注文の品は全て揃っておりますでしょうか?ごゆっくりどうぞ」

運ばれてきたコーヒーを一口飲み、互いに心を落ち着かせた。
今から美咲くんの秘密を聞くため、心の準備が必要だからである。
まぁ、どう考えても男であることが秘密だと思うが…。

「今日はありがとうございます。俺のためにわざわざここまで足を運んで頂いて…」

基本的には礼儀正しい人だということが分かった。
バツの悪そうな顔をしていたので、どうやら自分が悪いことをしたという自覚はあるみたいだ。
自覚がないよりかは、まだマシではあるが…。

「それでその、あなたの秘密ってやっぱり…」

「ごめんなさい。騙すつもりはなかったんです。名前が名前だけあって、性別を聞かれる前にいつも勝手に女性だと勘違いされることが多くて…」

確かに名前だけを見たら、女性としか思えない。
もしこれで偽名だったら、確信犯に違いなかったが、どうやら偽名ではないみたいで安心した。
まさか美咲という名前で男性だとは思わない。
これからは、名前だけで勝手に性別を決めつけてしまうのは気をつけようと心に誓った。

「性別を聞かなかった私にも落ち度があると思います。
ですが、最近では男性でもBLや乙女系ジャンルを好きな方も増えてきたので、プロフィールに性別を明記されてる方もいらっしゃるかと思うのですが…」
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