腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「分かりました。とりあえず話を聞きます。
ですが、嘘偽りなく全てお話して頂くことが条件になりますが、それでも宜しいですか?」

これが私なりの最大限の譲歩であった。この条件を受け入れて貰えなかった場合は、全てなかったことにして帰ることにする。
私だってそこまでお人好しではない。時間が有り余っているわけではないのだから、いつまでも彼の我儘には付き合ってはいられない。
冷たい人間だと思われるかもしれないが、人間関係なんてこんなものだと思う。

もしかしたら、私は今日、これまで積み上げてきたものを全て失うことになるかもしれない。
そうなってしまった場合は、アカウントを削除し、新しく作り直せばいいだけのことである…。

「茜ちゃんに嫌われたくないから、全てお話します。
もちろん、最初からそのつもりでここに来てるので…」

どうやら、全てを失う道は閉ざされたみたいで、少し安心した。

「よかったです。その覚悟があるみたいで」

「じゃなきゃ、ここに来てませんよ。
俺に付いてきてください。近くに良いお店があるので」

彼の話を聞くために、彼のおすすめのカフェへと移動することになった。
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