腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
何ともヘビーな挑戦なのだろうか…。私でもさすがにそれはできない。周りに理解者しかいなかったとしても…だ。

「綾香さん…それはさすがにかなりの勇者ですね」

「今思えば自分でもそう思うわ。あの頃は純粋だったから、自分の好きなものに対して恥ずかしいって感情がなかったのよね」

私達の時代は今よりヲタクに対して偏見がまだある時代だった。それでもヲタクであることを恥だと思わず、オープンな人もいた。
私もどちらかといえばオープンな方ではあったが、さすがにBLに関しては本当に信頼できる仲間内にしか明かしていなかった。
あとは家族くらいだ。とはいえども、姉とお母さんくらいだが…。
父には明かしていないが、察していると思う。いや、そもそもBLについて知らないという可能性もあるので、多分バレていないはず…。そうだと思いたい。

「恥ずかしいって思う観点は人それぞれですもんね。子供の観点って時に恐ろしいですし」

「本当それよ。当時の私は堂々と男の子同士が絡む絵を描くことができた。しかもただイケメン同士が仲睦まじくしている絵だったらなんとか免れることができたかもしれない。まさかの…そう、裸で絡み合う絵を描いていたのよ……。穴があったら入りたいわ。あー…マジ黒歴史だわ」

それは確かに穴があったら入りたいくらい、黒歴史のレベルの中でもマックスだと思う。
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