腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
*
あの後、すぐにお肉が運ばれてきた。どうやら店員さんが様子を見て、絶妙なタイミングを狙っていたみたいだ。
店員さんにはとても感謝している。とてもじゃないが、あの雰囲気のままではいられなかった。
「せっかくだし、お肉食べちゃいましょ」
綾香さんの一声で空気を変え、皆でお肉を食らい尽くした。
お腹も満たされ、気分が良くなった二人は新しい連絡先を交換していた。
そして一応、私も綾香さんと連絡先を交換した。しかも彼女の方から声をかけてくれた。
「あの…ありがとう。あなたがいなかったら今、こうして美咲と話すことはできなかったと思うから」
素直になった綾香さんはとても可愛いと思った。
こりゃ美咲くんが惚れる理由も分かる。私が男だったら付き合いたい。素直に心からそう思えた。
「いえいえ。私は大したことなんてしていないです。でも、よかったです。仲直りできたみたいで」
「ううん。あなたは間を取り持ってくれたじゃない。充分、大したことよ。本当にありがとう。それで…あの、よかったら茜さんの連絡先も教えて頂戴」