腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
それに美咲くんは何だかんだで優しい人だから、ちゃんと話し合えば誤解も解けると信じていた。
私は結局、綾香さんの背中を押してしまったわけだが…。
どうやらまだ恋の方は前途多難のようだ。
…なんてこの時の私は、この先自分の身に恋なんて起こるはずがないとそう思い込んでいたのであった。

「ちげーよ。もう綾香のことはどっちでもいいんだよ…」

それじゃ一体、美咲くんは何に対して謝罪していたというのだろうか。

「じゃ、今の謝罪は何に対しての謝罪だったの?」

美咲くんの顔が一気に赤くなっていき、こちらに鋭い目つきを向けられた。

「なんかごめん…。私、怒らせるようなことしちゃったかな?」

もしかして私、怒らせるようなことをしてしまったのではないかと思い、恐る恐る聞いてみた。

「怒ってはない。ただ、恥ずかしいだけ…」

怒ってないのだと知り、少し安心した。
でも、何故恥ずかしがっているのかよく分からなかった。

「それじゃ、何に対しての謝罪だったの?」

すると美咲くんの顔は益々赤くなっていき、俯きながら話し始めた。
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