腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
私もそうなってほしいと願った。
あとは茜次第だが…。どうなるかは今後も傍で見守らせてもらおう。

「だといいけどな。ありがとう。このことをちゃんと伝えるために電話してきてくれて」

それは私が勝手に口を滑らせてしまったのがいけないので、謝る必要があった。

「悪いことしちゃったなと思ったから、一応謝らないといけないなと思って…」

余計なことを口走ってしまい、美咲には迷惑をかけてしまったと今では反省している。
これからは本人の口から告げられるまで黙っていようと思う。
もう同じ過ちを犯したくはないから。

「別に悪いことはしていないだろう。俺がこんなんだから、つい世話焼きのお前は手を焼いちゃうんだよな」

すれ違った時間はあれど、本当の私を分かってくれるのも知っているのも美咲だ。もちろん、茜も。
とりあえず、お節介なところがウザがられていなくて安心した。

「ふん。まぁね。…あとありがとう」

なかなか素直に喜べない。だって今更、気恥しいから。
でも、きっと美咲はそんな私もお見通しなのであろう。

「頑張ってね、美咲」

「おう。頑張るわ」

その後、軽く雑談をし、美咲との通話は終了した。怒られなかったことにほっとした。
美咲が寛容的な性格でよかった。他の人だったら、確実に怒られているところである。
美咲が私を怒らないのは、きっと自分じゃなかなか動き出せないから、何か動き出すきっかけが欲しかったんだと思う。
結果、私は美咲の心をズタズタにしてしまったわけだが…。本当ごめん、美咲。
< 240 / 380 >

この作品をシェア

pagetop