腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「だから、あんたがSNSのアカウントを変えるのって、茜に男として意識してもらうためでしょ?」

「あぁ、そうだけど…」

「だとしたら、私ってあんたの恋愛において(かせ)になるわけよ。
だって茜からしてみれば、私が美咲の事情に詳しすぎたら、やっぱり美咲くんって綾香のこと…って勘違いすると思う」

もうこれ以上、茜に美咲とのことで誤解してほしくはないという、私なりの配慮なのであった。

「お前、そこまで考えてくれていたんだな。優しいな」

あんたらが鈍感すぎるせいで、こっちもない頭使ってるんですけどね。

「え?そうかな?あはは…」

なんだか褒められ慣れていないせいで、褒められることに弱い。

「まぁ、要するにあんたがSNSを変えることに大きな意味があるのなら、私はその大きな一歩を踏み出す勇気を応援するってこと」

美咲の顔がぱーっと明るくなった。
どうやら私の言葉が余程嬉しかったみたいだ。

「綾香、ありがとう。いつも綾香のサポートが支えになってるよ」

なんであんたは落とす気のない女を口説いてんのよ。
もう私は美咲に対する気持ちはないので、勘違いしたりしないが、友人として嬉しい言葉を受け取ったと解釈した。

「きっと茜も応援してくれると思う。それと同時に、びっくりすると思うよ。
これが茜の中で大きな取っ掛りになれば、美咲のことを男として意識してくれるようになるかもしれないね」
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