腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
それは大変有難いお話だ。せっかくだし、この機会に先輩のサイン入りももらっておこうと思う。

「先輩さえよければ欲しいので、お願いします!」

「了解。それじゃ、送るのに後で住所教えてもらってもいい?」

「はい。分かりました。後で送りますね。楽しみに待ってます」

「うん。楽しみに待ってて。読んだら感想よろしく」

もちろん、ちゃんと感想を述べるつもりでいる。
寧ろ感想を言わせてもらいたいくらいだ。今まであった空白の時間を埋めるためにも…。

「はい。読んだら速攻連絡します!なので、待っててくださいね」

やっと先輩と仲直りすることができた。
あとは美咲くんから連絡がくるのを待つのみ…。
早く連絡こないかな。語りたいことがたくさんあるのに……。

「それじゃ、そろそろ仕事に戻るね。じゃないと叱られるのよ。主に担当さんに……」

いつも快調にお喋りする先輩が、急に声が震えていた。
余程、担当さんが怖いみたいだ。よく漫画で見る光景に私は心の中で興奮していた。
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