腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「公務員の同業者って、別の地域の方とか?それとも別の部署?」

「それもあるけど、ほら、学校の先生も一応、公務員じゃん?
だから、学校の先生とも接点が多いんだよね」

言われるまで忘れていた。学校の先生も公務員だということを…。
二人共、日々色んな人達とお仕事をしているみたいだ。
改めて友達のプライベートな一面を知り、自分のプライベートが薄っぺらく感じてしまった。

「あ、でも誘われるだけで、ちゃんと誘いは断ってるから、飲み会には参加していないけどな」

誘われても参加しないところは、なんだか美咲くんらしいなと思った。
同時にそんな美咲くんに安心した。ここに同士がいる有難みを感じて…。

「へー。そうなんだ。二人共すごいね」

私には縁遠い世界のように感じた。
普通のOLが一番出会いがないのだと痛感させられた。

「そんなことないわよ。そんなにしょっちゅうあるわけじゃないし。私の場合はたまたま運が良かっただけよ」

その運の良さが、普通の人にはなかなかないわけだが…。
それをさも当然だと思える綾香の堂々ぶりは、少し見習いたいところである。

「誰かさんみたいに、愛されていることにも気づかないなんてこと、私にはないから。…ね?美咲」

ここで何故、美咲くんに話を振るのか、私にはよく分からなかった。

「え?!はぁ?!知らねーよ。…まぁ、そういう鈍感な人もいるよな」

美咲くんがチラッと私の方を見て、すぐに目を逸らした。
何の合図なのかよく分からず、私は首を傾げることしかできなかった。
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