腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


一時間ちょっと電車に揺られながら、夢の国へと到着した。
移動中、美咲くんと話していたお陰で、一時間なんてあっという間に感じた。
目の前に見える夢の国へのゲート…。今から非日常の世界へ飛び込むのかと思うと、一気にワクワク感が込み上げてきた。

「なんだかゲートまで来ると、夢の国へ来たっていう実感が湧くよね」

「分かる。なんか雰囲気あるよな」

夢の国はゲートから非日常の世界へと誘う雰囲気が漂っている。
この雰囲気に当てられたせいか、一気に高揚感が込み上げてきた。

「すごい雰囲気あるよね。久しぶりにこの空気を味わうなぁ…」

それよりもまず大事なことがあった。危なかった。ついこのままうっかり、夢の国の雰囲気に飲まれて、忘れてしまうところであった。
そう。忘れてはならない。夢の国に入るためにはチケットが必要である。
チケットは事前に購入するパターンと、当日にチケットを購入するパターンがある。
今回は特に事前にチケットを購入する話はしていないため、当日チケットを購入するのであろう。
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