腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「なるほど…。確かに人によるけど、それも一理あるね」

「うん。だって好きな人とはできるだけたくさん一緒に過ごしたいからね」

恋愛は人それぞれ価値観や考え方も違う。
その分、考え方も違うので、恋人に会いたいと思う頻度も違う。
私は美咲くんと恋愛において価値観が合うかどうかは分からない。
でも、これだけは分かる。きっと恋人としてお付き合いしたら、上手くやっていける可能性が高いと…。

「茜はさ、美咲ともっと一緒に居たいな…って思ったりしないの?」

今日の綾香は手加減なしだ。この後も引き続き質問攻めにあうに違いないであろう。
恥ずかしいが、綾香になら本音を言える。まだ本人には言えない分、心の内を誰かに聞いてほしかったのかもしれない。
だから私は素直に答えた。今の自分の本音を…。

「思うよ。一緒に居て楽だし、素の自分でいられるから」

私の気持ちを聞いた途端、綾香は手で顔を覆った。キラキラした目をしながら。

「へー。そうなんだ。ふーん…」

きっと心の中で、“茜も美咲のことが好きじゃん…”って言ってるような気がした。
でも私は心の中で頑なに否定した。違う。これは告白され、綾香にいじられて影響を受けているだけと。

「綾香、もうそろそろ勘弁してください。私、まだ気持ちの整理が上手くできてないから、このままだと勢いに流されそうで。それは嫌です…」

私にとって、美咲くんは大切な存在だからこそ、ちゃんとゆっくり自分の気持ちを考えてから答えを決めたい。
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