腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
移動してきたお店は、オシャレカフェ風のピザ屋さん。ここで夕食を摂ることになった。
クリスマス当日ということもあり、どこのお店も事前に予約しないと、お店の中にすら入れない状態である。
ここのお店は予約制ではなかったため、クリスマスの夜にも関わらず、無事にお店の中へ入ることができた。

「このお店はピザがメインみたいだから、シェアもできるし、ピザを注文しよっか。
あと、せっかくクリスマスだから、俺はワインを飲もうと思うんだけど、茜も飲む?」

帰りは電車なので、飲んでも問題ない。
それに、こういったオシャレなお店だと雰囲気に飲まれ、なんだかいつもよりお酒を飲みたい意欲がそそられる。

「私も飲もうかな。今日はクリスマスだからね」

「それじゃとりあえず、ピザとワインを注文しておくな」

そう言って、美咲くんはピザとワインを注文してくれた。
暫く待っていると、ピザとワインが運ばれてきたので、まずはワインから飲むことになった。

「ワイン…美味しいな。茜と一緒に飲んでるからだな」

不意に甘い言葉を囁かれた。まだそんなに飲んでいないというのに、一気に顔が真っ赤になっていった。

「あ、ありがとう…。そう言ってもらえて嬉しい」

忘れていたわけじゃない。改めてこれがクリスマスデートなのだと思い知らされた。
こういう時、ちゃんと決めてくる美咲くんの男らしさにドキドキさせられた。
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