腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
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美咲くんに連れて来られた場所は、イルミネーションだった。
「わぁ…すごい。綺麗……」
「良かった。喜んでもらえて。茜に喜んでほしくて、ここへ連れて来たかったから」
女の子はこういった綺麗な場所に連れて来てもらえることがとても嬉しい。
今日一日デートしてみて、最初は緊張していたが、今までと変わらないところは変わらずに、楽しく一緒に過ごすことができた。
きっとお付き合いを始めたら、こんな感じになるのかもしれないと、少しだけ想像することができた。
「ありがとう。とっても嬉しいです…」
「俺の方こそ、今日付き合ってくれてありがとう。また俺とデートしてくれますか?」
まだ美咲くんと二人のデートは気恥ずかしいし、緊張もするけど、でもこうして美咲くんと二人で一緒に過ごす時間も悪くないと思った。
「私でよければ是非、よろしくお願いします」
「よかった…。茜、好きだ………っ」
いきなり美咲くんに抱きしめられた。一気に心臓がドキドキし、顔も赤くなっていった。
「ご、ごめん。抱きついちゃって…」
「ううん、びっくりしたけど、大丈夫だよ」
「今後ももしかしたら、気持ちが抑えきれなくなることがあるかもしれない。嫌だった時はちゃんと抵抗してほしい」
美咲くんにされて嫌なことはない。今、抱きしめられても、嫌だと感じなかった。
抵抗なんてできる自信はないが、美咲くんが暴走しそうになった時は、ちゃんと止められるように努力しようと思う。