腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「分かった。その時はそうさせてもらうね」

「…できれば、抵抗されない方が嬉しいけどな」

最後に止めを刺してきた。美咲にされて嫌じゃないから、こちらは抵抗できなくて困っているというのに…。
これ以上、私を困らせてどうしたいのだろうか。
じわじわと攻めてくる美咲くん。これ以上、攻められたら、いつか私の心臓が爆発してしまうのではないかと思うと、今から心臓がバクバクし始めてきた。

「…ってことを頭の片隅に入れておいてね。
さてと、そろそろ帰りますか。コミケ楽しみだな」

美咲くんが強制的に話題を切り替えてくれた。少し安心した。これで私の心臓が爆発する心配はなくなった。

「そうだね。楽しみ」

クリスマスデートで唯一、クリスマスらしいことをしたのがイルミネーションだった。
今日のデートプランを考えてくれた美咲くんに、心から感謝した。


           *


イルミネーションから直接、駅へと向かった。
ここで解散…。なんだかあっという間で、終わるのが寂しく感じた。

「実は…茜に渡したい物があるんだ」

美咲くんが袋を手渡してくれた。まさか美咲くんがプレゼントを用意してくれているなんて思わなかったので、私は全くプレゼントを用意していなかった。
だって、クリスマスに美咲くんとデートをするということで頭がいっぱいで、プレゼントを用意する余裕なんてなかった。
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