腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ふーん。そうだったのね…」

「本来なら、俺が一番遅いことが通常なんだよ。俺が一番遠いからな。
それなのにお前はいつも一番遅い。一番近いはずなのにな…」

「一々うるさい男ね。女の子は男と違って、支度が大変なの。それぐらい察しなさいよ」

「同じ女の子でも、茜はちゃんと間に合わせて支度ができてるぞ?」

「人によって、支度の時間はそれぞれなんです!
…てきぱきできるところは羨ましいし、見習いたいところだけど」

まさか綾香がそんな風に思っていたなんて知らなかった。
私の方が綾香から見習いたいところがたくさんあるので、そんな綾香にそう言ってもらえて嬉しかった。

「綾香にそう言ってもらえて嬉しい。
私もたくさん綾香から見習いたいところがあるよ」

「茜、それ以上、この話題を広げなくて大丈夫だから。とりあえず、会場の列に並びましょ」

そうだった…。今はまず、戦場へ赴こうとしている最中なので、無駄な時間は一分一秒でも惜しいくらいである。

「そうだよね。ごめん。とりあえず、急ごう」

三人で早足に会場へと向かうのであった。
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