腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「美咲くん、ここから先の行動についてなんだけど…」

「別行動した方が良さそうだな。お互いに買いたい本も把握してるし、とりあえず一旦、買う物が同じ本に関しては、それぞれが分担して列に並んで、それからどっちがどの本を担当するか、連絡取り合って決めようぜ」

きっと美咲くんは、私と一緒に行動したかったのかもしれない。
だけど、さっき私が気にしていたから、気を利かせて別行動することを提案してくれたのであろう。
こんな時、いつでも相手の気持ちを優先できる優しさに、私は人として、見習わなくてはいけないな…と思い知らされた。

「ありがとう。それじゃ、美幸先輩のサークルの前に集合でよろしくね」

「はいよ。こちらこそよろしく」

予定通りにはいかなかったが、私達は早めに別行動することになった。
ここで大事なのは、相手の買いたい物を間違えてはならないことだ。
とりあえず、別れる前に行くサークルは決めたので、ちゃんと目的のサークルの列に並び、美咲くんに確認の連絡を送った。

《茜:買う物、これで合ってる?》

SNSで画像を探して、添付して送った。
すると、美咲くんから光の速さで返信が返ってきた。

《美咲:合ってるよ。俺もこれとこれでいいんだよね?》

美咲くんの方からも画像付きで、メッセージが送られてきた。もちろん、買うものはちゃんと合っていた。
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