腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「まだ綾香に返事返してないから、返さなきゃ…」

この気まずい空気から逃れるために、私は一旦逃げた。
ごめん、美咲くん。こんな態度を取りたかったわけじゃない。もっと上手くやりたいのに…。
とりあえず、綾香に返事を返してから、この空気をどうするか考えることにした。

《茜:分かった。私と美咲くんは裏に居るんで、着いたら裏に直行してくれると助かる》

私が送信した後、すぐに既読がついた。
そして、すぐに返事が返ってきた。

《綾香:了解です。もうすぐ着くので、よろしくお願いしますと、先生にお伝えください》

綾香から返事が返ってきたタイミングで、先輩が戻ってきた。

「先輩、友達がもうすぐ着くから、よろしくお願いしますとお伝えくださいってメッセージが着たので一応、お伝えしました」

「あら。礼儀正しい子なのね。しっかりしてるわ…」

確かに綾香はしっかりしている。それでいて、精神的に自立しているので、大人である。

「うん。本当にしっかりしてる子だよ」

なんて綾香の話をしていたら、綾香が到着した。
ついに綾香と先輩の初対面…。なんだかこっちがドキドキしてきた。

「初めまして。茜の友達の綾香です。この度はお招き頂きまして、ありがとうございます」

「初めまして。こちらこそ、ありがとうございます。
私は茜の友達兼、大学時代の先輩でもある美幸です。
一応、プロの漫画家としても、お仕事させて頂いております」

「茜からお話は伺ってます。幸子先生ですよね…?」

「はい。私が幸子です」
< 399 / 635 >

この作品をシェア

pagetop