腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「初詣…か」

「もう誰かと初詣を過ごす予定があるの?」

「ううん、ないよ。いつも行かないから、なんだか新鮮で…」

「なるほどね。でさ、たまには茜から誘ってあげてみてよ。少しでも美咲に可能性があるならさ」

これまでデートは全部、美咲くんから誘ってくれていた。
たまには私から誘ってみるのも悪くないかもしれない。

「そうだね。早速、明日の朝にでも誘ってみるよ」

新年早々、美咲くんに会うことになるのか…。
きっと新年早々、美咲くんは爽やかイケメンなのであろう。想像するだけでとても眩しい。

「茜、頑張ってね。それじゃ、おやすみ」

「おやすみ…」


           *


そして、次の日の朝…。着替えを終え、支度を整えて美咲くんの部屋へと向かった。
再び朝ご飯を食べるために、美咲くんの部屋へ全員集合した。

「おはよう。よく眠れた?」

「おはよう、茜。ん…まぁ、普通かな。茜は?」

「私はよく眠れたけど、もう歳かな。身体の疲れが取れなくて。
コミケの人混みの凄さを、身を持って体感しているところです」

「あー…その気持ち、よく分かるわ。俺も疲れが抜けなくて。お陰様でまだ眠い」

「二人共だらしないわね。私なんか余裕よ。寧ろ仕事の方が体力使うから疲れるわ」

「綾香は看護師だから、普段から動く仕事じゃ、コミケぐらい何でもないか…」

「まぁ、そうね。それにコミケは好きなことのために動いてるから、楽しくてエネルギーが満ち溢れてくるのよね」

その気持ちはとてもよく分かる。身体は疲れていても、心は元気になる。
仕事で疲れた心も癒せる効果抜群の栄養剤である。
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