腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
まずは参拝するために一礼し、御賽銭箱にお金を入れて、鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼をした。
もちろん、お願い事は心の中で唱えた。あとは自分の努力次第でどうにかできることをどうにかするのみ。今年も精進していこうと思う。

「よし、終わった。茜はどう?」

「私も終わったよ。後ろに並んでる人がいるから、そろそろ私達は退かないとだね…」

「そうだな。退きますか」

一旦退き、邪魔にならないところまで移動した。
そして、今からどうするか二人で考えた。

「参拝も無事に済んだし、思ったよりも早く終わったから、茜さえよければ、初日の出が綺麗に見える場所に移動しないか?」

初日の出が綺麗に見えると聞いて、見たいと思わずにはいられなかった。
まだ夜なので、今すぐには見れないが、気持ちは今すぐにでも見たい気持ちに駆られている。

「いいよ。移動しよっか」

こうして、初日の出を見るために、見る場所まで移動した。


           *


初日の出ということもあり、人がそれなりにいるのかと思いきや、まだ早すぎるのか、誰もいなかった。

「はい。コーヒーで大丈夫?」

寒いからと美咲くんが気を利かせて、コーヒーを買ってきてくれた。
コーヒーが飲めない人もいるので、一応確認したのであろう。とても有難い。

「ありがとう。コーヒー飲めるから、大丈夫だよ」

「よかった。買いに行く前に確認するべきだったって、買いに行ってから気づいて…」

そんなの気持ちだけで充分だ。自分のために買いに行ってくれたのだから。
< 433 / 585 >

この作品をシェア

pagetop