腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
《綾香:労いの言葉をありがとう。
ねぇ、もうすぐバレンタインだけど、チョコはどうするの?》

まだバレンタインのことまで、考えていなかった。
綾香は彼氏がいるので、そこまで考えているみたいだ。

《茜:私はまだ何も考えてないかな。
綾香は何を作るか決めてるの?》

メッセージを送った瞬間、すぐに既読がつき、返事が返ってきた。

《綾香:私はガトーショコラと生チョコかな。
時間に余裕があれば、クッキーとか他にも色々作る予定》

彼氏のために、気合いが入ってるんだなと思い、画面越しにニヤニヤしていたら、追加でメッセージが送られてきた。

《綾香:バレンタインに誕生日のキャラがいるから、推しのためにも、もちろん彼のためにも、頑張って作りたいなって思って》

さすが綾香。揺るがないヲタク精神に少しほっとして、笑みが零れてしまった。

《茜:さすが綾香だね。そう言われたら、せっかくのバレンタインだし、私も推しのために何か作ろうかな》

《綾香:じゃあさ、ついでに美咲の分も作りなよ。絶対に美咲喜ぶよ》

少し緊張するが、日頃お世話になっているし、お礼も兼ねて、渡してみるのもありかもしれない。

《茜:渡してみようかな。綾香、一緒に作らない?》

私はあまりお菓子を作ったことがないため、苦手意識がある。
なので、得意そうな綾香に教えてもらえたらいいなと思った。

《綾香:いいよ。予定立てよっか》

こうしてひょんなことから、綾香とバレンタインチョコを作ることになった…。
< 463 / 575 >

この作品をシェア

pagetop