腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「もう一軒行こうかなと思ってるんだけど、どうする?」

「うーん、思いの外、お金を使っちゃったから、また今度にしようかな」

美咲くん同様、私も思ったよりお金を使ってしまったので、そろそろ節約しなくてはならない。

「そうだね。それじゃ、この後どうする?」

「ご飯食べに行く?解散するにはまだ早いし…」

確かにまだ解散するには早い時間だ。
なので、まだ一緒に居られるのは嬉しい。

「いいね。せっかくだし、お互いに購入した漫画のお披露目会しようよ」

「それいいね!池袋(ここ)じゃ、堂々とやれるからな」

最初は緊張していたが、結局いつも通りに過ごせて楽しいまま、ホワイトデーが過ぎていった。
お付き合いすることになったら、ただ楽しいことだけじゃない。
恋人らしいこともするし、今までみたいにアニメや漫画、ゲーム関連のことだけをするわけにはいかない。
今はまだ緊張してしまうけど、いつしか慣れる日がくるのかもしれない。
そうなってほしい。この時、私は初めて自分の気持ちを自覚した。美咲くんのことを恋愛対象として好きなのだと…。
今すぐに答えを伝えたいが、伝え方が分からない私には、ハードルが高すぎるのであった。


           *


帰宅後、プレゼントの中身を開けると、アニメとのコラボのお菓子と、リップとハンカチが入っていた。
特にリップとハンカチは、女の子っぽい色合いとデザインのもので。
それだけで、自分が女の子扱いを受けているのだと思うとドキドキした。
あまりにも可愛くて。嬉しかったので、写真に撮った。そして、お礼のメッセージを送った。
その写真は、スマホのロック画面にした。好きという気持ちを胸に溢れさせながら…。
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