腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「え?美咲くんって、天然無自覚タラシ男なの?
…茜、引き返すなら今よ?」

「幸子先生…、綾香の言うことは真に受けないでください。俺への嫌がらせなので」

「あら?そうかしら?無自覚天然イケメンは本当のことよ?ねぇ、茜?」

急に話題を振られても、反応に困ってしまう。
でも、このままじゃ美咲くんの印象が悪くなってしまうので、それだけは避けたい。

「えっと…、その…、確かにたまに本当にイケメンだという自覚はないの?って思う瞬間はあります。
でも、そこも魅力的というか、美咲くんらしさがあって良いかなって思ってます…」

言ってる途中で、これじゃまるで告白しているみたいだと気づき、恥ずかしさで顔が沸騰している自分に気づいた。

「あ、ありがとう…。すげー嬉しい」

美咲くんも同じように、顔を真っ赤にさせていた。
その顔を見て、自分の気持ちが美咲くんに届いているように感じた。

「い、いえ。どうも…」

「冗談のつもりでからかうと、茜が真面目に捉えちゃって、自爆するから面白いよね、綾香ちゃん」

「はい。美咲がからかわれているのに、茜が庇おうとしますからね」

「本当、見てて飽きないよね、この二人は」

「はい。飽きないですね。一生からかい続けようと思います」

「あの…、さすがにそろそろ勘弁してください。恥ずかしいので…」

「本当にお願いします…。もうイケメンでも天然でも何でもいいので…」

「仕方ない。この辺にしておいてあげよう」

「そうですね。ここは幸子先生に免じて」

ここで二人からの攻撃はストップした。
暫くの間、雑談をした後、二人が帰ることになった。
< 514 / 595 >

この作品をシェア

pagetop