腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「ありがとうございます。…あの、私のもよかったら、是非」

すると、先輩の表情が一気に明るくなった。
私の本をもらえて、嬉しいんだなと思った。

「ありがとう。めちゃくちゃ嬉しい。あとで感想を伝えるね」

先輩は私が本を出したことを、自分のことのように喜んでくれた。
私もまた先輩と一緒に本を出せたことが嬉しかった。

「はい。待ってますね」

「それじゃ、片付けて、そのまま帰ろっか」

今回、このイベントに参加できたのは、先輩のお陰だ。
帰る前に一言お礼が言いたいと思い、言うことにした。

「あの…先輩、」

「何?どうしたの?茜」

「今回、イベントに誘って下さって、ありがとうございました。
久しぶりに先輩と一緒に参加できて嬉しかったです」

次の瞬間、先輩が抱きついてきた。思いっきり力強く…。

「私も一緒に参加できて嬉しかったよ。また一緒に参加しようね」

「はい。その時はよろしくお願いします」

「こちらこそ。…さて、片付けの続きをしますか」

時間もあまりないので、片付けを急いだ。
私は片付けをしながら、ふと思った。今日、やっと過去と断ち切ることができたのではないかと…。
これから同人活動をしていくのが、本当の意味で楽しくなってきた。
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