腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
そう言うと、美咲くんは笑いながら、「そっか」と一言だけ言った。
暫くの間、美咲くんは黙ってグッズ達を眺めていた。
堪能した後、「本棚が見たい」と言われたので、本棚を見せることになった。

「これが我が家の本棚です」

リビングから、本棚がある別室へと移動した。
本当は本棚をリビングに置きたかったが、あまりにも本が多すぎて置けなかったので、リビングと寝室とは別に、本棚を置く部屋を用意した。

「おー!すげー漫画がいっぱいだ」

BLは漫画と小説の両方あるが、基本的に私は漫画しか読まないため、本棚には漫画で溢れている。

「集め出したら、ここまできちゃいました。あはは…」

「そうなんだ。俺、ここにずっと居たい。寧ろ住みたい」

少しドキッとした。いくら私が好きだとはいえども、今の発言は漫画目的なだけであって、他意はない。そう。他意はない。

「居てもいいよ?居たいだけ…」

「え?いいの?やったー…」

興奮冷めやらぬ状態の美咲くんは、自分の発言の大きさには気づいていない様子だ。

「…もう。天然無自覚イケメンなんだから」

ボソッと心の声が漏れてしまった。
しかし、あまりにもボソッと声で言ったからか、美咲くんの反応は、「…ん?何か言ったか?」だった。
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