腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
私は慌てて、「ううん、何でもない」と訂正した。このままじゃ、私の心臓が()たない。
なんとかして、この場の空気を変えたい。私の心臓のために…。

「あのさ、気になる漫画を本棚から出して構わないから、その漫画をコーヒーでも飲みながら、リビングで読まない?」

すると、美咲くんの目が一気に輝き始めた。気になる漫画が読めるのが相当嬉しいみたいだ。

「それじゃ、遠慮なく…。失礼します」

そーっと本棚に手を伸ばし、優しく気になる漫画を手に取った。
数冊ほど手に取ったところで、美咲くんの方から、「一旦、読み終えたら、また漫画を漁りにきてもいい?」と言われた。

もちろん、私の答えは、「うん、いいよ。それじゃ、リビングに戻って読もうか」と言った。
すると美咲くんは、安心した表情を浮かべながら、「おう。そうするか」と言って、二人でリビングに戻った。

美咲くんはリビングに戻った途端、すぐに漫画を読み始めた。
私はとりあえず、コーヒーを淹れた。コーヒーを淹れたマグカップを、美咲くんの前に置いた。
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