腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
分かっていても自分の中に微かにある乙女心が、傷ついているのが自分でも分かった。
だけど、こんなことで泣いたりなんかしない。悔しいからじゃない。美咲くんを困らせたくないからである。
私は適当に本を選んで、リビングへと戻った。私が傷ついていることなど、知る由もない美咲くんは、相変わらず漫画に夢中だ。
別に漫画に夢中で構わないが、せめて少しは意識している素振りぐらい見せてよ。
もうドキドキしている自分に疲れたので、私も読書に励むことにした。
*
読書を始めてから、一時間が経過した…。
思ったよりも没頭してしまった。いや、没頭して何が悪い。寧ろよかったのではないだろうか。
少し気持ちが落ち着いてきた。これが私達らしいというか、この距離が落ち着くというか…。
とにかく、これでいいんだと、自分に言い聞かせた。
そろそろ遅いので、一声かけてから布団でも用意しようと思い、立ち上がった瞬間、先に美咲くんから声をかけてきた。
「茜、漫画貸してくれてありがとう」
確かに漫画を貸したので、お礼を言われるのは間違っていない。
ここは素直にお礼を受け入れることにした。
「いえいえ。それならよかったです」
「…あのさ、もう遅いけど、今、時間あるか?」
だけど、こんなことで泣いたりなんかしない。悔しいからじゃない。美咲くんを困らせたくないからである。
私は適当に本を選んで、リビングへと戻った。私が傷ついていることなど、知る由もない美咲くんは、相変わらず漫画に夢中だ。
別に漫画に夢中で構わないが、せめて少しは意識している素振りぐらい見せてよ。
もうドキドキしている自分に疲れたので、私も読書に励むことにした。
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読書を始めてから、一時間が経過した…。
思ったよりも没頭してしまった。いや、没頭して何が悪い。寧ろよかったのではないだろうか。
少し気持ちが落ち着いてきた。これが私達らしいというか、この距離が落ち着くというか…。
とにかく、これでいいんだと、自分に言い聞かせた。
そろそろ遅いので、一声かけてから布団でも用意しようと思い、立ち上がった瞬間、先に美咲くんから声をかけてきた。
「茜、漫画貸してくれてありがとう」
確かに漫画を貸したので、お礼を言われるのは間違っていない。
ここは素直にお礼を受け入れることにした。
「いえいえ。それならよかったです」
「…あのさ、もう遅いけど、今、時間あるか?」