腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


目を覚ましたら朝だった…。
ただ同じ空間に一緒に寝ていただけなのに、ドキドキしている自分がいた。

「おはよう…」

寝起きのはずなのに、美咲くんは朝から爽やかだ。
さすがイケメン。寝起きから違うなと思った。

「おはよう。なんか恥ずかしいね…」

「茜は基本、恥ずかしがり屋なんだね。可愛い」

見つめる視線は前々から優しかったが、付き合い始めたらより甘さが増したような気がする…。

「か、可愛いかは分からないけど、美咲くんは朝からかっこいいね…」

場の雰囲気を変えようとしたら、却って逆に恥ずかしい雰囲気になってしまった。

「…ま、まぁな。とりあえず、起きよっか」

まずは起きて、ベッドから出た。
お互いに休みなので、のんびり一緒に過ごすことにした。

「ねぇ、美咲くん。綾香や美幸先輩にメッセージで伝えてもいい?」

昨夜は時間が遅かったこともあり、敢えて報告しなかった。
でも、今なら遅い時間じゃないため、伝えることができる。
少しでも早く伝えられるなら伝えたい。ずっと見守ってもらっていたから。

「いいよ。俺にとっても大切な人達だから」

美咲くんにとっても、先輩と綾香は大切な存在だ。
今まで自分達のことを見守ってくれていたからこそ、自分達のことを報告したい。前に進むことができたと…。
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