腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「焦る必要はないと思う。人それぞれペースがあると思うし」

「幸子先生の言う通りだと思う。あと、思ってることはちゃんと美咲に伝えた方がいいよ」

「私もそう思うな。言わないで一人でモヤモヤしてるより、自分の思っていることを素直に伝えた方が上手くいくこともあるからね」

久しぶりに恋愛をするから、感覚を忘れていたのもあるが、私はそれ以前に大切なことを見失っていたのかもしれないと、二人と話していてそのことに気づかされた。

「二人の言う通りかもしれない。彼氏に対して思ってることを溜め込んで伝えずにいる時より、素直に伝えた時の方が、喧嘩せずに上手くいくことが多いなって思います」

ふと元彼のことが思い浮かぶ。
自然消滅したのも、思ったことを素直に伝えることを諦めたかもしれないと。
あの時、諦めずに自分の気持ちを伝えていたら、何か変わっていたかもしれない。
でも、それは過去に過ぎなくて。振り返る必要なんてない。大事なのは今を大切にすることだから。

「それ分かる。そもそも男はね、言わなきゃこっちの気持ちに気づいてくれないのよ」

「気づいてくれないですよね。しかもデリカシーに欠ける時もありますし」

「あるある!それは言うなよ!ってなって、たまにこっちの怒りが溜まるよね」

二人は次第に彼氏の愚痴へと発展していき、ストレスを発散していた。
知らないだけで、二人も不満があるのだと知った。
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