腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「美咲くん、私、キスしたい……」

言葉にして伝えた瞬間、恥ずかしさが一気に込み上げてきた。
ストレート過ぎたかな?これぐらいストレートに伝えないと、話が(こじ)れてしまいそうな気がして。そんなの嫌だと思ったら、想像だけでも怖いと思ってしまった。
しかし、いざストレートに伝えてみると、穴があったら入りたいぐらい、恥ずかしい気持ちで胸がいっぱいだ。

「はい。俺もキスしたいです………」

美咲くんもずっとキスしたいと思ってくれていたみたいで。美咲くんも同じ気持ちだったのだと知り、嬉しかった。
でもそれならそうと、どうしてずっとキスしてくれなかったのだろうか。それが不思議だ。

「それじゃどうして、ずっとキスしてくれなかったの?」

私がそう聞いた瞬間、美咲くんは顔を真っ赤にさせ、手で口を覆いながら喋り始めた。

「…俺、こういうことに奥手だから。いつも今回こそは…と思って、これでも頑張ってみたんだけど、なかなか勇気が持てず…。
まさか茜に先越されるとは思ってもみなかったけどな」

私はちゃんと美咲くんのことを見ていなかったのかもしれない。
自分の気持ちばかりになってしまい、一人で勝手に焦っていた。
もっとちゃんと美咲くんを見ていればよかったと、反省した。
これからはちゃんと美咲くんを見ようと、肝に銘じた。
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