腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「…よかった。安心した」

美咲くんとは好きな作品が被ることが多いので、互いに情報を共有することが多い。
今回は違ったみたいだが。全作品を一緒匂いかけているわけではないが、つい情報漏れがあると不安に苛まれてしまう。それがヲタクの性なのであった…。

「ちゃんと何の作品か言えばよかったな。勘違いさせてごめん」

勘違いしたのは、こちらが勝手に暴走しただけに過ぎないので、美咲くんは何も悪くない。
だから、美咲くんが謝る必要はない。私は慌てて否定した。

「それはこっちが勝手に勘違いしただけだから大丈夫。美咲くんは何も悪くないよ」

私の言葉を聞いて、美咲くんは困った顔を浮かべていた。
その後すぐに優しい笑みに変わり、私の頭を撫でてくれた。

「そっか。茜がそう言うなら、そういうことにしておく。ありがとう」

美咲くんはいつも私の言葉を優しく受け止めてくれる。
たったそれだけのことで、愛されているなと感じる。
その愛を感じる度に、私は本当に幸せ者だなと思う。
私も同じように、美咲くんを大切にしたい。私も愛を伝えられるようになりたい。自分らしく。
< 577 / 595 >

この作品をシェア

pagetop