腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「まだかな…」

電車に乗った報告をもらったので、もうすぐ着くはずだ。
…なんてことを考えていたら、玄関のチャイムが鳴った。
私は嬉しさのあまり、慌てて玄関の鍵を開けに行った。

「おかえり」

「ただいま。茜、無用心だぞ。ちゃんとインターホンで確認してから、開けなさい」

「はい。ごめんなさい…」

「分かればよろしい。一週間ぶりに会えて嬉しいよ」

ここで甘い台詞はズルい。反則だ。

「私も嬉しい。一週間がとても長く感じたよ」

「俺も。逆に週末は短く感じる。茜と一緒に居るからだな」

甘い台詞のコンボは止まることなく…。
私の心臓は供給過多で、崩れ落ちそうだ。

「そう言ってもらえてなによりです。とりあえず、痛バを組み始めよっか」

場の空気を変えるために、無理矢理空気を変えた。
美咲くんは嫌そうな顔をしていなかった。寧ろヲタクとしてのやる気スイッチが入った目をしていた。
いずれにしても、痛バを組むことに変わりないので、どうやら空気を変えて正解だったみたいだ。

「そうだな。痛バを組み始めますか」

こうして、二人で痛バを組むことになった。
私は今回、事前に通販で推しカラーの可愛い痛バを注文しておいた。
そのお陰で、前日に届いた。ギリギリ間に合ってよかったと安心している。
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