腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
少し席を外れて、人が少ない所に二人で移動した。

「それで、話って?」

きっと話を聞かれないようにするために、移動してくれたんだと思う。
こちらとしても、その方が助かる。

「えっと、私が話したいわけじゃないんだけど、美幸先輩からの伝言で。
コミケが終わった後、会場の外に残って、話を聞いてほしいってお願いされたの」

すると、綾香はすぐに状況を理解したみたいで、納得した顔をしていた。

「なるほどね。でも、今回はパスするわ。
実はコミケが終わった後、美沙先輩と大阪に旅行に行く予定があるのよ」

そりゃそうか。普通、その後に一緒に参加した人との打ち上げがあるはずだ。
そうだとは知らずに、声をかけてしまい、申し訳ないことをしたなと思った。

「そっか。ごめんね。何も考えずに声かけちゃって」

「全然。声かけてもらえて嬉しいよ。
こちらこそ、顔出せなくてごめんね」

「それは大丈夫だよ。ちなみに先輩のブースには、もう足を運んだの?」

「運んだは運んだんだけど、混み過ぎてて、美沙先輩に並んでもらって、二手に分かれて行動してたのよ」
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