腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「たまには贅沢するのも悪くないかなと思ってね。
とりあえず、疲れた身体を癒しましょ」

「だな。そうしよう」

私達は荷物を置き、テーブルの前に腰を下ろした。
一先ずゆっくりすることにした。テーブルの上に置いてあるお菓子を食べながら…。

「今日のコミケ、人が凄かったな」

「うん。凄かったね。でも、あの人の多さを見ると、夏が来たなって感じがするね」

「それすげー分かる。冬コミがきたら、冬がきたなって実感するよな」

つまり、ヲタクはコミケで季節を感じるのである。

「いやー、本当になんとか完売してよかったよ」

「そうだな。盛況して終わってよかったな」

「うん。よかった。あとは冬コミのことを今から考えなくちゃ…」

「大変だな。俺にできることがあれば、また手伝うから言ってな」

今はこうして、傍に居てくれる人がいる。
それだけで、とても心強い。

「ありがとう。その時はよろしくね」

「おう。任せろ」

今、彼氏がいて、とても幸せだなと実感した瞬間だった。

「美咲くん。よかったら、先にお風呂どうぞ」

先に疲れを癒してほしいと思い、提案してみた。
すると、美咲くんは悪戯を思いついたような顔をしていた。

「じゃ、一緒に入る?」

やっぱり、悪戯を考えていたみたいだ。その悪戯に、私は酷く動揺していた。
だって、一緒に入るんだよ?もう全て見せてしまっているとはいえども、さすがに恥ずかしい。
もっとじっくり自分の裸を見られることになるし、私も私で美咲くんの裸を直視できる自信がない。
もうどうしたらいいの?どうしたらいいのか、分からないよ…。
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