腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「うん。知ってるよ」

「茜、もう一回してもいい?」

「いいよ。美咲くんの好きなだけ求めて」

「…本当、俺を煽るのが上手だな」

どうやら、美咲くんのやる気スイッチを押してしまったみたいだ。
私はこの責任を取ることにした。

「そうかな?美咲くんのことが好きだからかもね」

「それはすげー嬉しいな。朝から張り切っちゃおうかな」

「最後までお付き合いしますよ。遠慮せずにどうぞ」

「それじゃ、遠慮せずにいかせてもらいます…」

私達は朝から無我夢中に求め合った…。


           *


「ごめん。朝から何度も求めちゃって。身体辛いよな?」

「全然大丈夫。私だって欲しくて何度も求めちゃったから、気にしないで」

「茜がそう言うなら、気にしないでおくよ。
それにしても、俺達、朝から盛り過ぎたな。昨夜のも含めたら…よりね」

確かに私達は昨夜を含め、お互いに求め合い過ぎた。
きっと心の奥で、悠の言葉が引っかかっているからかもしれない。
悠の言っていることも一理ある。居心地の良さに胡座をかいていることは否定できない。

でも、それだけで恋人にはならない。ちゃんとお互いのことを想い合っているからこそ、私達は恋人同士になった。それだけは紛れもない事実だ。
この事実だけは、悠に否定されたくないし、もう絶対に否定させない。
だって、私の気持ちは私が決めることだから。
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