腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「そうだね。それってさ、本当に好きな人が相手だから、そういう気持ちや衝動に駆られるのかなって、私はそう思ったよ。
また激しく求め合ってみてもいいんじゃないかな。今までそういうことをしてこなかった分も…ね」

美咲くんは私の言葉を聞いて、穏やかな笑みを浮かべていた。
きっと同じ気持ちなのだろうと確信した。

「そうだな。今までの分も、これからの分も…だな」

これからはこういう時間も大切にしていこうと、心の中で誓った。


           *


気持ちは固まったものの、わざわざ連絡するほどのことでもないし、こちらから連絡したくない。
その前にもう向こうの連絡先を知らない。とっくに連絡先は消した。
きっと向こうも同じであろう。そのことを心から安心している自分がいた。
このまま何事もなく過ぎ去ってくれればいいなと思った。

そんなこんなで、あの日から数週間が経過した。
なんとなくだが、あの日から外デートを避けていた。
悠に遭遇したくないという気持ちが先行してしまって。気がついたら、そうしていた。
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