腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「いいよ。行こう」

美咲くんが気になるお店に、足を運んだ。
なんとそのお店は、可愛い雑貨屋さんだった…。

「可愛い。癒される」

「その気持ち、すごくよく分かる。癒されるよな」

美咲くんが可愛い雑貨屋さんに来たいなんて、意外だった。
乙女系ジャンルは好きでも、可愛いものには興味のないイメージがあったから。
一体、このお店は、どういう理由で足を運びに来たのだろうか。癒されるために来たのだろうか。

「あのさ、茜にお願いがあるんだけど…」

何か目的があるみたいだ。どんな目的があるのだろうか。
気になるので、美咲くんのお願いを聞いてみることにした。

「茜さえよければなんだけど、茜ん家にお揃いのマグカップを置かせてもらってもいいか?」

そういえば、美咲くん専用のマグカップがない。ずっとお客様用ので代用していた。
いつか買おうと思っていた。この際なので、せっかくだし、お揃いのマグカップを買うことにした。

「いいね。買おう。お揃いのマグカップを」

「やった!お揃いだ!
それでその、せっかくだから、可愛いのにしたいなと思って、このお店に来たんだ」

美咲くんの真意が分かり、状況を理解することができた。
そして同時に、私が疑問に思っていたことが、どうやら美咲くんにはバレていたみたいだ。

「バレてた?私が不思議に思ってたの」

「うん、バレてた。顔にそう書いてあった」

美咲くんには隠し事はできないなと、改めてそう思った。
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