腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「やっぱり、美咲くんには敵わないね」

「そうだよ。俺は茜の彼氏だから」

その言葉を聞いて、私はふと悠のことが頭の中を過ぎった。
私にとって、とても大切な人は美咲くんだ。
でも、今の悠はまだ昔に囚われている。
だから、私しかいないと、錯覚しているのかもしれない。
悠の気持ちを全て否定はしないが、私のことは諦めてほしい。悠の気持ちには応えられないから。
悠には悠の新しい運命の出会いがあると、私は信じている。

「どうした?茜」

私がぼーっとしていたのを、美咲くんが心配してくれた。
これ以上、心配かけまいと、慌てて答えた。

「ううん、なんでもないよ。どのマグカップにしようかなって考えてただけ」

本当は悠のことを考えていたなんて、そんなこと美咲くんに言えるわけがなかった。

「それじゃ早速、マグカップ探しをしますか」

「そうだね。そうしよう」

こうして、二人でマグカップを探すために、マグカップが置いてあるコーナーへと移動した。
多種多様なマグカップが置いてあり、どれにしようか本当に迷ってしまう。

「これは…迷うね」

「だな。どれも可愛いな」

迷いながらも、じっくり見回した。
すると、ふと一つのマグカップに目が留まった。
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