腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「マジで?いいの?それじゃ、次の週末は俺ん家に来てください」

こうして、美咲くん家へと行くことになるなんて、思わなかった。
初めてかもしれない。お家にお邪魔するのは…。
緊張してきた。どうしよう。

「茜?大丈夫か?」

「大丈夫だよ。うん!」

「そっか。茜、俺ん家に来るの、初めてか」

バレていたみたいだ。反応があからさま過ぎるので、バレるのは当然だ。

「そう…だね。何気に初めてだね」

ただ、引越しの準備の手伝いをしに行くだけだ。
意識しても仕方がない。もう意識するのは止めよう。美咲くんに失礼だ。

「男の一人暮らしだから、部屋が散らかってるけど、大目に見てくれよ」

どうやら、美咲くんは部屋を見せることを意識しているみたいだ。
見せる側としては当然だ。私だって最初は同じだった。今でもなるべくこまめに綺麗にしている。

「一緒に暮らすようになるんだから、今のうちにお互いどういう部屋に住んでいるのか、知っておかないと。
あと、準備しに行くだけだから、気にしないで」

私の言葉を聞いて、美咲くんは部屋の心配をするのを止めたみたいだ。
きっと今は、それどころではないことに気づいたのであろう。
本当にテンポ早く準備を進めないと、間に合わないからである。
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