腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
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「引っ越しで疲れているのに、ごめん」
それは大丈夫だ。なんとなくそうなる予感がしていたから。
それに、私も少し期待していた。こうなることを…。
「大丈夫。そんなに疲れてなかったから」
「そっか。それならよかった」
美咲くんは私の言葉を聞いて、どうやら安心したみたいだ。
そして、そのまま喋り続けた。
「そういえば、ベッドは一つだから、今日から毎日一緒に寝ることになるね」
同棲記念…という名目で、浮かれて大きいベッドを一つ買った。
あの時は何も考えていなかったが、改めて考えてみると、大胆な選択をしたなと思う。
「そう…だね。なんだかそう言われると、恥ずかしい…」
毎日好きな人が隣で寝ている…と思うだけで、緊張してしまう。
「そう?俺は茜とくっつくことができて嬉しいよ」
それは嬉しいが、それでもやっぱり乙女心的には、恥ずかしさの方が勝ってしまうのであった…。
「私だって嬉しいけど、それでもやっぱり恥ずかしいの…!」
すると美咲くんは微笑んでから、こう言った。
「そっか。可愛い」
子供をあやすみたいに、私の頭を優しく撫でてくれた。
その手の温もりに、身体中の熱が上昇した。
「そういえば俺、無事に就職先が決まったよ」
職場の人に紹介してもらった区役所で、働けるようになったみたいだ。
これで安心して東京で暮らせる…。
「おめでとう。これで晴れて東京で働けるね」
「おう。今までヲタクとして、こっちに遊びに来るのに、帰りの時間とか気にしながらだったからさ。
ずっと二人のことが羨ましいって思ってたから、すげー嬉しい」