腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「綾香、ドレス可愛いね」

何を着ても可愛くなるというか、派手な色とかではないのに、一際可愛く着こなすことができる。
それが羨ましい。さすが綾香だなと感心させられた。

「ありがとう。茜のドレスも可愛い」

私のはシンプルで。でも、地味すぎない。無難なやつにした。
色はくすんだブルー味がかかったグレーに。最近お気に入りのカラーだ。

「本当?そう言ってくれてありがとう。嬉しい」

女子二人だけで盛り上がってしまい、美咲くんのことはすっかり忘れていた。

「楽しそうでいいな。俺も女の子だったら、服装の話とかできるのにな」

これはヤバいかもしれない。ご機嫌を取らなくては。

「美咲くんもスーツ、よく似合ってるよ。カッコいい」

よし!これで美咲くんの機嫌は取れたはずだ。

「お、おう。ありがと…」

不意に褒められたことで、照れてしまった。
不覚にも可愛いと思ってしまったが、今日は堪えた。

「んん゛…。イチャついてるところ悪いですが、そろそろ受け付けを済ませない?」

綾香が無理矢理、空気を変えてくれた。ナイスアシスト。イチャついてるは余計だが…。

「そうだね。受け付けを済ませよっか」

こうして、三人で受け付けを済ませて、チャペルへと向かった。
< 698 / 945 >

この作品をシェア

pagetop