腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
綾香が対抗してきた。ここにはいないけど、綾香にとっては大切な人だ。
私達には知っておいてほしいんだと思う。彼のことを大切に想っているということを…。

「お前の彼氏は、圧倒的に優勝だよ」

正しくその通りだ。戦う前から答えは決まっていたようなものだ。

「そうだね。優勝だね」

「そう?二人共、ありがとう」

私達に褒められて、綾香の機嫌は上機嫌だ。
好きな人のことを褒めてもらえたら、誰だって嬉しいものだ。
私だって、逆の立場だったら、同じ反応を示すと思う。
私まで自分のことのように、嬉しくなってしまった。

なんて呑気に雑談していたら、挙式が開始した。
先輩がウェディングドレスを着て、バージンロードを歩く。
その姿を見て、私はとても綺麗だなと思った。

「綺麗だね、美幸さん…」

綾香が耳元で、ボソッと呟いた。
私も小さい声で、綾香にだけ聞こえるように、「綺麗だね」と呟いた。
綾香は先輩と仲良くなり、幸子先生呼びから、美幸さん呼びに変わった。
二人の距離が近くなり、私はとても嬉しかった。
そして、途中で先輩のお父さんと代わり、先輩と真さんの二人で歩いていく。
誓いのキスの流れになり、二人はゆっくりと唇を重ねた。
とても綺麗なキスで。見蕩れてしまった。目が離せないって、こういうことをいうんだなと思った。
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