腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「いいけど、突然どうしたの?もしかして、転勤することが決まったとか?」

大事な話といえば、美幸のイメージは仕事に直結するみたいだ。

「違うよ。そんな話、一度も出たことがないからね」

俺の言葉を聞き、美幸は安心したみたいだ。

「そっか。それならよかった…」

こちらとしては、転勤も今のこの状況も、どちらにしても良くないが。

「美幸、そろそろ俺達に子供が欲しい」

美幸の目をまっすぐ見ながら、伝えた。
美幸は目を見開いたまま、驚いていた。
これではっきりとした。美幸は何も考えていなかったのだと。

「う、うん。そうだね…」

顔を真っ赤にさせて、俯きながらそう言った。
これはオッケーサインと受け取ってもいいのだろうか。
久しぶりすぎて、どうなのか分からない。

「美幸、オッケーってことでいいんだよね?」

すると、美幸は首を縦に頷いた。
俺は美幸の腕を優しく掴み、寝室へと連れて行った。
美幸の腕を離し、頬に手を添えながら、ゆっくり丁寧にキスをし始めた。
美幸は俺のキスに反応し、綻んでいく。その姿に俺の心は高揚していく。
止まらない。久しぶりに昂る熱情に、二人で一緒に溺れた。


           *


初めて避妊具を使わないで、性交をした。
今日のことが未来に繋がるかどうかは分からない。
少しずつ重ねていって、それが未来への希望に繋がることを願った。

「久しぶりにこういうことをして思ったんだけど、結構体力を使うよね」

第一声に出た言葉が、色気のない感想だ。美幸らしいなと思った。
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