腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした


           *


開始してから、三時間が経過した。
やっと列が落ち着いた。ようやく休憩時間を作れた。

「茜、はい。お昼ご飯」

美咲くんが買いに行ってくれた。何から何まで有難い。

「ありがとう。本当に助かります」

「これぐらい任せて。俺にできることは俺がやるから」

もう充分、やってもらっているが、今日に限っては美咲くんの優しさがとても染みる。
だから、今日はとことん甘えて、後日私にできることを美咲くんのために、何かしてあげたい。

「そう言ってくれてありがとう。美咲くんにできることは、美咲くんにお願いします」

私も段々、甘え方が分かってきた。
美咲くんが甘えやすくさせてくれているのもあると思うが、それでもこうして甘えられるようになったのは成長した証拠だと思う。

「男なんで、力仕事は積極的にやらせてもらうよ」

女性では大変な力仕事もあるので、そういう時に男手があるのは本当に助かる。
美咲くんはいつも私に負担がかかることはさせないように、先回りして動いてくれている。
もう充分すぎるくらい、動いてくれているので、少しは美咲くんにも休んでもらいたいくらいだ。

「うん。それはお願いします。でも、今は美咲くんもゆっくり休んでね」

難しいとこは美咲くんにお願いしたいが、二人で一緒に頑張りたい。どちらか一方だけが背負いすぎずに…。

「もちろん、休む予定でいたよ。休んだら少しぶらぶらしたいから、しっかり休まないと」

私達もお目当ての同人誌が欲しい。
今、ちょうど落ち着いてきたこのタイミングで、お目当てのスペースに足を運びたい。

「そうだね。ちょっと遊びに行きたいね」

「それなら、私に任せて」

タイミング良く綾香が現れた。こちらとしてはとても助かるが、あまりにもタイミングが良すぎて、ちょっとだけ驚いてしまった…。
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