腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「お前、どうして、そんなに良いタイミングで現れた?」

気になることを、美咲くんが代わりに聞いてくれた。
たまたまだとは思うが、それにしてもすごい偶然だ。

「そろそろ落ち着く頃かな?と思って遊びに来たら、他のスペースに遊びに行きたいって話してるところだったのよ」

邪魔にならないように、綾香なりに配慮して遊びに来てくれたみたいだ。
そんなタイミングで、私達の話を聞いてしまったら、代わりに出てくれるという提案にも納得した。

「いいの?代わりにここのスペース任せちゃっても…」

あと数冊残っている。もうこんな時間なので、買いに来る人もそんなにいないと思うし、早めに片付けを始めちゃっても大丈夫だと思う。
でも正直、綾香が代わってくれるのなら、こちらとしては有難い。

「大丈夫だよ。私はもう充分回ったから、二人は行ってきなよ」

そこまで言ってもらえたら、ここは綾香のご厚意に甘えることにした。

「それじゃ、お願いします。美咲くん、行こ」

美咲くんを引き連れて、私達はサークル巡りを始めた。
もう遅い時間ということもあり、閑散としていた。
皆同じ感じで。他のスペースに遊びに行っているみたいだ。
中には最後まで自分のスペースに居る人もいて。
各々好きに動いている時間帯で。なんだかこの光景がコミケっぽくて好きだなと思った。
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