腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「お手伝いします」

「ありがとう。それじゃ、これやってもらってもいい?」

お願いされたことに、私は素直に従った。

「はい。やらせてください」

この先も問題なく嫁・姑問題は、良好な関係を築き上げていけそうだ。

「あの…、終わりました。何か他にお手伝いすることはありますか?」

「うーん、そうね。茜ちゃんはお客様だから、ゆっくりしてもらえると嬉しいわ」

きっと気を使って、そう言ってくれたのであろう。
ここはお義母様の優しさに甘えることにした。

「分かりました。それでは、お先に失礼致します」

私はリビングに戻り、準備が整うのを一緒に待った。
お義父様は基本、無口なので、あまりお喋りはしない。
なので、待っている間、美咲くんとずっと喋っていた。主にお義母様の料理について…。

「母さんは専業主婦だから、家事が得意で。父さんは母さんの料理が好きで、惚れたみたい」

美咲くんの料理上手は、お義母様譲りなんだなと思った。

「…まぁ、そうだな。母さんの料理が一番美味しいな」

照れながら恥ずかしそうに、お義父様はそう言った。
私はその光景を見て、心から羨ましいなと思った。

「そう言ってもらえてなによりだわ。はい、おせちの準備ができたから、どうぞ」

リビングのテーブルの上に、お義母様がおせちを運んでくれた。
テーブルの上に置かれたおせちを見て、本当に料理の腕が上手で。プロ並みだなと思った。

「すごいですね。とてもお上手です」

「あら、そう?茜ちゃん、そう言ってくれてありがとう」

私の言葉に、お義母様のご機嫌は上機嫌だ。
こちらとしては、私の拙い褒め言葉に、機嫌を良くしてもらえてなによりだ。
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